顧客に寄り添う日本を代表するアウトドアブランド「モンベル」徹底解説!

Mont bell 徹底解説 ブランド解説

アウトドアブランドのモンベルは独自のブランド哲学と製品開発の原点を持っています。このブログでは、モンベルの由来と誕生秘話、ブランド哲学、製品開発の哲学、ユーザー視点を大切にする企業文化、価格革命による顧客満足度向上、そして地域活性化への取り組みなどについて詳しく解説します。モンベルの魅力に迫る内容となっていますので、アウトドア好きや起業家の方は是非とも一読ください。

 
 
 
 
 
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1. モンベルの由来と誕生秘話

モンベルは、フランス語で「美しい山」という意味を持つアウトドア用品メーカーです。創業者である辰野勇氏は1975年、自身が28歳の誕生日の日にモンベルを設立しました。

モンベルの創業メンバーである辰野氏と真崎氏は、5年前にロッククライミングスクールの先生と生徒の関係で出会いました。真崎氏は高校2年生の時にそのスクールに参加し、アウトドアの魅力に惹かれました。

しかし、当時のアウトドア市場はまだ発展途上であり、スクール教室というビジネスモデルはまだ十分に成熟していませんでした。辰野氏は第5期を迎える時に転機を迎え、登山用品メーカーを設立することを決めました。彼は当時28歳であり、真崎氏は23歳でした。さらに、増尾氏も加わり、モンベルが誕生しました。

モンベルの設立は、ブランドにとって新たな道の始まりでした。若い3人にとっては大きな冒険であり、将来の成功を期待されていました。

しかし、創業当初は経営的に苦しい時期でした。会社の基盤を築くために、彼らはスーパーのショッピングバッグを作るなど、厳しい納期にも対応しなければなりませんでした。彼らは信頼を得るために約束を守ることの重要性を理解していました。

以上がモンベルの由来と誕生秘話です。モンベルは創業当初から道に迷いながらも、どう生きるかを模索し続けました。その結果、現在のモンベルブランドが確立されました。モンベルの歴史は、日本の戦後復興を支えた「東洋の奇跡」としても称賛されており、アウトドア用品の進化にも貢献しています。

2. モンベルのブランド哲学と製品開発の原点

2.1. モンベルのものづくりの原点

モンベルは、製品開発において「なにが必要か」を重視しています。その原点は、自身が困った経験から他の人にも役立つ商品を提供することです。チベットやネパールでの困難な経験が、例えばソーラーチャージャーの開発のきっかけとなりました。このように、モンベルのものづくりはユーザーのニーズを優先し、実用性を追求することを大切にしています。

2.2. 自由なアイデアの受け入れ

モンベルでは、企画部以外の全ての部署からのアイデアを受け入れています。全員がアウトドア愛好者であり、個々人が「欲しいもの」を持っているため、多様なアイデアが生まれます。アイデアは「アイデアシート」と呼ばれるもので提案され、選ばれたものは商品企画として具現化されます。そのため、他ブランドにはない様な、アイデア商品がモンベルにはあるのかもしれません。

2.3. 助かる人がいることが商品の価値

モンベルの商品開発にあたって、売れる数ではなく助かる人がいるかどうかが価値の基準とされています。モンベルは、「売れる商品を作るのではなく、欲しい製品を作る」信念のもと、ユーザーに寄り添った商品作りをしています。商品一つ一つが開発者たちの思いを感じることができます。ミシンや雨具、寝袋などのロングラン商品は、モンベルのブランド哲学と製品開発の原点を象徴しており、開発者たちの情熱が込められています。

2.4. 商品に込められた物語

モンベルの商品は、一つ一つが開発の背景や開発者の想いを込めています。モンベルの商品を手に取れば、開発者たちの丁寧な仕事や情熱が伝わってきます。商品は単に機能を追求するだけでなく、ユーザーに共感を与える物語を語っています。モンベルのブランド哲学と製品開発の原点が、その商品の一部に反映されています。

次の節では、モンベルが価格革命を起こすなど顧客満足度向上に取り組んでいる様子について説明します。

3. ユーザー視点を大切にする企業文化

株式会社モンベルは、ユーザー視点を大切にする企業文化を築いています。その文化が製品開発に反映されており、モンベルの商品はユーザーのニーズに合わせたものが多いです。以下に、ユーザー視点を重視するモンベルの取り組みを紹介します。

顧客の声に耳を傾ける

モンベルの社員はアウトドア愛好者が多く、自分たち自身がユーザーなので、顧客の声に敏感になっています。製品開発のために、社内でアイデアシートというものを使用して、スタッフ全員がアイデアを出し合っています。また、顧客からのフィードバックも重視しており、製品の改良や新商品の開発に活かしています。

ユーザーのニーズに合った商品開発

モンベルは、「売れる商品を作るのではなく、欲しい製品を作る」という方針を掲げています。モンベルの商品は、ユーザーの声や意見を取り入れることで、本当に必要とされる製品となっています。さまざまなアウトドアのシーンや状況に合わせて、機能やデザインを考え抜いています。

ユーザーとの関係性の築き方

モンベルは、ユーザーとの関係性を重要視しています。商品の提案だけでなく、お客様との対話やコミュニケーションを大切にしています。モンベルクラブという会員制度を通じて、会員数約32万人とのつながりを持っています。会員には特典や情報提供などのサービスを提供しており、お客様との共有の場を大切にしています。

モンベルのユーザー視点を大切にする企業文化は、製品開発において大きな強みとなっています。顧客の声に耳を傾け、ユーザーのニーズに合った商品開発を行い、ユーザーとの関係性を築くことで、モンベルは消費者からの信頼を得ています。

4. 価格革命で顧客満足度向上

モンベルは、価格に革命を起こすことによって顧客満足度を向上させました。都会と田舎の小売店での価格格差をなくし、誰もが同じ値段で商品を購入できるような取り組みを行いました。これは、「本当に必要としてくれる人に届けたい」という考えから生まれた決断であり、売上の減少が予想される中でも実施されました。

この価格革命により、モンベルはアウトドアファンの心を掴むことに成功しました。ユーザー視点で考えた製品開発の中から、必要とされる商品を作り出すことで多くの人々の共感を得ることができました。モンベルの真崎社長は、「自分たちの欲しいものを作るだけでなく、本当に必要な人に共感してもらえる品物を作る」と述べており、顧客満足度向上のために尽力しています。

モンベルの価格革命は、製品の開発だけでなく、顧客との関係性の築き方にも影響を与えています。モンベルは顧客との共有価値観を大切にし、お客様とともに成長していくことを目指しています。顧客の夢をかなえるためのサポートを提供することに重点を置きながら、価格だけでなく品質やサービスの向上にも努めています。

価格革命を通じて、モンベルは顧客満足度の向上を図り、お客様からの支持を一層得ることができました。モンベルの製品は、ユーザー視点で企画され、アウトドアファンの心を捉えるような魅力的なアイテムとなっています。今後もモンベルは、価格を抑えたクオリティの高い商品を提供することで、顧客満足度を向上させ続けるでしょう。

5. 自然体験を通じた地域活性化の取り組み

モンベルは、地域活性化に向けて自然体験を推進しています。以下では、モンベルが行っている取り組みについて詳しくご紹介します。

シー トゥー サミットとジャパンエコトラック

モンベルは、自転車や登山、カヤックなどのアウトドアイベントを開催し、自然体験を促進しています。これらのイベントから生まれたコースを基に、ジャパンエコトラックという特別なコースを設定しました。ジャパンエコトラックは、地方自治体との協定を結び、自然の魅力を最大限に活かしたコースとなっています。この取り組みにより、エコツーリズムの開発にも貢献しています。

地方自治体との協定

モンベルは、各地の地方自治体と協力し、フレンドエリアなどとの協定を結んでいます。これにより、地域の特産品や観光地の情報を提供し、地域の活性化に寄与しています。地方自治体との連携を通じて、地域の魅力を引き出し、訪れる人々に楽しい体験を提供しています。

ジャパンエコトラックの登録エリア

現在、ジャパンエコトラックの登録エリアは神奈川県をはじめとして、年々拡大しています。これにより、様々な地域で自然やアクティビティーを体験することができるようになりました。地域ごとの特色を生かしたコース設計により、地元の魅力を多くの人に伝えるとともに、地域経済の活性化にも寄与しています。

公式アプリの提供

モンベルは、無料で利用できる公式アプリを提供しています。このアプリには、ルート検索機能やGPS地図機能が搭載されており、アクティビティーやエリアからルートを探すことができます。さらに、キャンプ場をベースにした登山や自転車、カヌーなどの情報も提供しています。ユーザーはアプリを通じて、自然体験をより便利に楽しむことができます。

大山キャンプサイトのオープン

モンベルは、大山にキャンプ場をオープンしました。このキャンプ場は、モンベルが手がけるキャンプ場の中でも、愛媛の石鎚や福岡の五ケ山に続くものであり、大山参道市場の近くに位置しています。大山キャンプサイトは大山夏山登山口にも近く、様々なアクティビティーのベースキャンプとして利用することができます。地域の自然環境を活かしながら、多くの人に自然体験の機会を提供しています。

以上が、モンベルが自然体験を通じた地域活性化に取り組んでいる取り組みです。モンベルは、自然が大好きな方々にとって頼りになる存在であり続けることを目指しています。

まとめ

モンベルは、創業以来一貫してユーザーの視点を大切にし、本当に必要とされる製品づくりに取り組んできました。価格革命によって顧客満足度を高め、自然体験を通じた地域活性化にも力を入れています。モンベルの企業姿勢は、アウトドアファンの心を捉え続け、彼らとともに成長し続けるという姿勢につながっています。これからも、モンベルはユーザーを第一に考え、社会に貢献し続ける企業として期待されることでしょう。

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