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楽天プレミアムカードの年会費は11,000円。買い物のポイント、空港ラウンジ、楽天モバイルの特典を並べると魅力的ですが、全部を使う人ばかりではありません。
判断したいのは、無料の楽天カードを使い続けた場合に比べて、年間11,000円以上の差があるか。普段のカード払いでもらえるポイントまで年会費の回収に数えると、実際よりお得に見えてしまいます。
この記事では、楽天市場での買い物、スマホのデータ利用量、旅行の予定から、プレミアムを選ぶ意味があるかを考えます。
先に結論
- 買い物中心で特典をあまり使わないなら、無料の楽天カードが基本。
- 楽天モバイルの料金が下がる月が多い人、対象ラウンジを使う予定がある人はプレミアムを検討しやすい。
- 「元を取るため」に買い物や契約を増やすなら、年会費を払わない方が家計には素直です。
楽天カードとプレミアム、何が違う?
まずは比較する2枚を確認しましょう。銀色が通常の楽天カード、金色が楽天プレミアムカードです。申込画面でも券種名と年会費を確認してください。


券種を見分けるための比較画像として引用。画像出典:楽天カード公式・カード比較。掲載はVisaデザインです。
| 比較項目 | 楽天カード | 楽天プレミアムカード |
|---|---|---|
| 本会員の年会費 | 永年無料 | 11,000円(税込) |
| 通常の買い物 | 原則100円につき1ポイント。対象外・還元率が異なる利用あり | |
| 楽天市場の火・木曜日 | プレミアムの追加特典なし | 楽天市場特典の登録・選択で+1倍 |
| 楽天モバイル | ギガ割引クーポンなし | 対象契約に5GB分/月。料金が下がらない場合あり |
| プライオリティ・パス | 付帯なし | 本人の対象ラウンジ利用が年5回まで無料。別途申込必要 |
基本情報:公式比較/特典:プレミアムプログラム。特典の上限・対象条件は以下で確認します。
日常の買い物の基本還元だけを見ると、年会費を払う理由は見つけにくい2枚です。プレミアムの価値は、追加特典が自分の生活にどれだけ重なるかで変わります。
楽天市場の買い物だけで年会費を回収できる?
楽天市場特典を選び、火曜日・木曜日の対象の買い物をプレミアムで払うと、利用額100円につき通常ポイントが1ポイント追加されます。上限は月10,000ポイント。誕生月は楽天市場・楽天ブックスで別に+1倍があり、こちらも月10,000ポイントが上限です。
ここでは見通しを立てやすくするため、火・木曜日の追加1%だけで計算します。1ポイントを1円分として使い切る前提なら、11,000円÷1%=対象の年間利用額110万円。月平均では約9.2万円です。
| 対象の月間カード利用額 | 年間の追加ポイント | 年会費との差 |
|---|---|---|
| 1万円 | 1,200ポイント | −9,800円 |
| 3万円 | 3,600ポイント | −7,400円 |
| 5万円 | 6,000ポイント | −5,000円 |
| 10万円 | 12,000ポイント | +1,000円 |
編集部試算。対象のカード利用額(税込)×1%×12カ月−11,000円。誕生月特典、通常ポイント、入会特典、ほかの特典は含めません。端数や対象外利用により実際の進呈数は異なります。
「年間110万円」はカード全体の決済額ではありません。スーパーや家賃、火・木曜日以外の買い物をまとめても、この計算には入りません。月3万円ほどの利用なら、この特典だけでは年会費に7,400円届かない計算です。
また、共通の楽天カード特典分+1倍は税・送料・ラッピング料を除く金額が対象で、上限が通常カードは月1,000ポイント、プレミアムは月5,000ポイントと異なります。高額購入が集中する人は、この差も別に計算できます。上の表ではその差を加算していません。
条件の出典:公式プレミアムプログラム「ポイントや特典の進呈条件」※3。
買う日を寄せる程度で済むなら扱いやすい特典です。ただし、ポイントを増やすために不要な服や家電を一つ買うと、追加還元はすぐに消えます。今までの購入履歴に当てはめて判断するのが現実的です。
楽天モバイルは「5GB引いた後の料金」で考える
プレミアムの5GBクーポンは、請求対象のデータ利用量から5GBを差し引く仕組みです。毎月必ず1,100円安くなる特典ではありません。
例えば通常のRakuten最強プランで、国内データを25GB使った月は、5GBを引くと20GBとなり、基本料金が3,278円から2,178円へ下がる例が公式に示されています。一方、15GBなら10GBになっても同じ料金帯。35GBなら30GBで、こちらも料金帯は変わりません。
| 実際の月間利用量 | クーポン適用後 | 通常基本料金の差 |
|---|---|---|
| 6GB | 1GB | 1,100円下がる |
| 15GB | 10GB | 変わらない |
| 25GB | 20GB | 1,100円下がる |
| 35GB | 30GB | 変わらない |
公式の通常基本料金とクーポンの仕組みによる試算。国内データのみを利用し、他の割引・クーポンや通話料等を含めない例。データ量が0GBになっても基本料金は0円になりません。
仮に1,100円下がる月が年10回あれば、11,000円で年会費と同額。年12回なら13,200円で2,200円上回ります。年6回なら6,600円なので、残り4,400円をほかの特典で埋められるかを考えます。これは利用が続き、毎月正しく適用した場合の試算です。
対象はRakuten最強プランとデータタイプで、Rakuten最強U-NEXTは対象外。カードと回線の楽天IDをそろえ、進呈条件を満たす必要があります。クーポンはメールで届き、当月末までに自分で適用します。受け取れる時期もあるため、新規入会の初年度から12回分を見込まないようにしましょう。
仕組み・料金例・適用条件:公式ギガ割引クーポンの案内。詳しい進呈条件はプレミアムプログラム※1。
まず過去3〜6カ月のデータ利用量を見てください。料金帯をまたぐ月が続いていれば有力な判断材料になります。反対に大容量を使い続ける人や、もともと3GB以内に収まる人は、この特典を高く見積もらない方がよさそうです。
旅行するなら、ラウンジを使う空港まで確認する
プライオリティ・パスは、本会員本人の対象ラウンジ利用が年間5回まで無料。6回目以降と同伴者は1人1回US35ドルです。回数はデジタル会員証の発行日から1年間で数え、国内・国外どちらの利用も含まれます。
対象はラウンジのみで、レストランなどの「お食事」「リフレッシュ」「ご休憩」施設は対象外。家族カードにもプライオリティ・パスは付きません。カードを受け取った後、楽天e-NAVIで招待コードを取得し、別途登録が必要です。
料金・対象施設・申込方法:公式プライオリティ・パス案内/公式FAQ。有料利用は為替換算・海外事務手数料にも注意してください。
年に1度海外へ行くとしても、空港でゆっくりする時間がなければ使わないかもしれません。いつも使うターミナルに対象施設があるか、営業時間が便に合うか、出発・乗り継ぎのどこで寄るかまで確認して、実際に使いそうな回数を数えましょう。
例えば1回の待ち時間に2,000円なら払ってもよいと思う人が年3回使うなら、本人にとっての価値は6,000円ほど。これは利用料の相場ではなく、自分の予算で考えるための仮定です。通常は有料ラウンジを使わない人が、公式の会員プラン価格を丸ごと「節約額」にするのは無理があります。
同伴者と2人で旅行する場合も、本人の無料回数を2人で分けられるわけではありません。有料分を含めて、その旅行にいくら払いたいかで考えてください。
自分の使い方に当てはめる、3つのケース
買い物が月3万円、スマホ特典もラウンジも使わない
火・木曜日の追加分は年3,600ポイント。年会費との差は−7,400円です。誕生月などの小さな上乗せがあっても、それだけを理由に選ぶには差が大きい使い方。無料カードを続け、必要なものに予算を回す方が納得しやすいでしょう。
買い物が月3万円、スマホ料金が年8回下がる
買い物3,600ポイント+通信費8,800円−年会費11,000円=年1,400円相当のプラス。ただし、毎月の適用を忘れたり、データ利用量が変わったりすると逆転します。差が小さいときほど、登録の手間まで含めて選びたいところです。
買い物が月5万円、旅行でラウンジを年3回使う
買い物の追加分は年6,000ポイント。年会費の残りは5,000円です。本人がラウンジ3回に合計5,000円以上の価値を感じるなら、選ぶ理由になります。現金の節約と、快適さへの満足は分けて考えましょう。旅行に行かなかった年は、価値も変わります。
3例とも編集部による仮定の試算。買い物は全額が火・木曜日の対象利用、特典を使い切る前提。誕生月・入会特典・その他の特典や手数料は加算していません。
申し込む前に確認したいこと
- 購入履歴:楽天市場で、必要なものを実際にいくら買っているか。
- 通信量:5GBを引いて料金帯が下がる月はどれくらいあるか。
- 旅行予定:対象ラウンジを使う空港・便・回数が具体的に決まっているか。
- 継続費用:入会特典がなくなる2年目も年11,000円を払いたいか。
入会ポイントは初年度の助けになりますが、毎年続く利益ではありません。申込ページのキャンペーンは、対象者、利用回数・期限、受取手続きまで確認してください。支払方法をリボ払いなどへ変更すると別の費用がかかるため、還元だけで決めないことも大切です。
初めて楽天カードを作る方は、年会費と利用する特典が合う方の条件をご確認ください。カードの発行には審査があります。
すでに楽天カードを持っていて切り替えを考えている方は、公式ページの「すでに楽天カードをお持ちの方」から手続きと条件を確認してください。
楽天以外の無料カードも比べたい方は、楽天カードと三井住友カード(NL)の比較記事もどうぞ。普段利用するお店から選ぶ考え方を紹介しています。
年会費を払う理由が、生活の中にあるか
楽天プレミアムカードは、使う特典が生活に重なる人には検討する価値があります。楽天市場で買い物をするだけならハードルは高めですが、スマホ料金が下がる月や、旅行で使いたいラウンジがあれば見え方が変わります。
迷っているなら、まず買い物と通信量の履歴を見直すところから。特典を追いかけて生活を変えるより、いつもの生活で自然に使えるかを確かめる方が、長く納得して持てる一枚を選べます。
